あまのじゃくな自分としては、流行っているものには手を出さない主義なのだが、いざ持ち歩いてみると意外に楽しい。 カセットテープ式WALKMAN以来、携帯プレイヤーからは遠ざかっていたので、音楽のある移動が非常に新鮮に感じる。
ただ、iPod miniと一緒にお下がりになったシリコンケースに入れていると、ケースが引っ掛かりポケットなどから取り出しづらいのが難である。
そもそも、なんでこんな「イカの刺身みたいなケース」が必要なんだ?
確かにiPod miniの筐体はキズが付きやすそうだ。
かといってキズが付くのをおもんばかって、こんな「イカ刺しケース」で大事に守ってやるのは、
日頃より「ワイルドで行こう!」を信条にしている自分にとって、はなはだ遺憾な状況だ。
だったら「キズが付いても気にならない筐体にしちゃえ」、という訳で
全世界のiPodFunを敵に回しそうな、「::: iPod mini ワイルド化計画 :::」 始動します。
このSTEPで用意するものは「100〜200番の布ヤスリ」だけ。
おもむろに裏から削り始める。
ためらったのも初めだけ、ガリゴリ・ガリゴリと削り進む。
かなり削れた頃、冷静に考えると大変なことをしてしまったような気になってきた。
例えるなら、怒りにまかせて殺人を犯したサラリーマンの心境、とでもいおうか・・・
でも自首なんかしないで、逃げ切ってみせるぜ。
appleのロゴと「4GB」の刻印が最期まで抵抗をしたが、所詮「200番布ヤスリ」の敵ではなかった。
裏の荒削り完了。
この時点での、かなりのワイルド感に期待度も増す。
プロジェクトの成功は開発者のモチベーションにかかっていると言われるので、もう成功したも同然である(はず)。
まずは、液晶周りが完了。
「ガサツもの」とよく言われるが、傷一つなく削れた。
明日からは「器用なガサツもの」と名乗ることにしよう。
続いてジョグダイアル周りを削る。
削る面積は狭いが、筐体側面にアールが付いているために削り難い。
おまけに指が太いときている。恨むぞ「指」
(指: iPodを削るために生えている訳じゃない・・・)
表の荒削り完了。
削られた「ファンシー」の破片と、勝者「200番布ヤスリ」。
いきなり、メカ登場!
チャンチャカ チャーン、チャカ、チャッカ、チャンチャカ・チャンチャカ チャーン
注:サンダーバードのテーマで臨場感がUPします。
まずはこの金属ブラシで、研磨前の化粧直しをする。
(化粧崩したの、お前だろ)。
荒削り痕の、地ならし完了。
次は、耐水性紙ヤスリに少し水をつけて、900番→ 1200番→ 1500番 の順で磨く。
(番号は紙ヤスリの番号。番号が大きいほど、目が細かくなる)
では磨きます。
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1時間経過
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2時間経過
ハッ、2時間も経っている。
「モノを磨く」という行為は、人を無我の境地にさせるものらしい。
iPodを磨いて、悟りを開くとは思わなかった。
(修行僧のかた、「iPod磨き」お勧めです)。
研磨完了。
zippoと並べてもひけを取らない。
「漢」という字が似合うiPod miniになったじゃないか、お前。
(漢iPod mini: へい、親方)
「漢iPod mini」の裏側。
どうよ、このソリッドな感じ。
「キズが付いても気にならない筐体」というよりも、「ワザと傷を付けたい筐体」に仕上がった。
大満足。グッジョブ、自分。
底面。ここには、少し削り残しがあるけど、穴があるから仕方ないな・・・
穴?
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右脳、左脳 大活性化中
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!ひらめいた! パンパカ・パン・パン・パーン
(ドラえもんが、未来マシーンを取り出す時の音楽で・・・)